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凪待ち [映画]

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これほど観た後に考えることをやめられない作品は久しぶりです。

いろんな想いに溢れて書き留めておきたいと思いながら、
言葉にするとうまくまとめきれなさそうでもどかしくあり、
自分の感情に向き合うことも多くて胸が苦しくてしかたがなくもある。
クソ野郎もそうだったなかな。無限もちょっとそういうところあったかな。

今もどう書くかと考えながら、
とりあえず赴くままに書いてみます。
書き始めないと仕事がままならないから(笑)。




甘ったるい声の母性本能をくすぐる郁ちゃんが、
それまでもきっと決してなだらかではなかっただろう道を
さらに下へ転げ落ちて行く様が切なくて悲しくて虚しくてしかたなかった。

本人の責任が全くないとは言えないだろうけど、
生きてると自分ではどうにもできないことがあるもんです。
どんなことが起きてもうまく切り抜けて生きてきたような人はたぶん、
頑張りが足りないとか、意志が弱いとか、生まれながらのことなんだよとか、
色々と理屈をこねて批判や否定や植付けをしたりするだろうけど。

罪悪感というのは恐ろしく厄介なものですよね。
心に一度芽生えるとなかなか消し去ることができない。
結果そうなってしまっただけでその人が悪いわけではなかったとしても、
あの時こうしたからあの時ああしたからと関連づけて悪化していく。

それが苦しくて誰かを責めてしまったり、
それを消し去りたくて何かにのめり込んだり。

そんなつもりではなかった。そう、そんなつもりではなかったんだよね。
だけど、誰かにそうだと言われたらそうなんだと思い込んでいく。
そんなことはない。そう、そんなことはないんだよね。
だけど、誰かにそうだと言われたらそうなんだと思い込んでいく。

自分が悪かったんだ。自分のせいなんだ。
自分がそうなればよかったんだ。自分がそうなれば誰かは救えたんだ。
そこに当たり前にあった大切なものが理不尽に奪われた時ほど、
罪悪感というのは大きくなっていくような気がする。

その罪悪感を全く消し去ることは難しくても、
少しでも和らげ前に進めるようにするのはやはり人との出会いや繋がりなのかな。
誰かの大切な人へ向ける優しさ。ほんのちょっとでも。

家族とか恋人とか友人とかではない他人に、
どんな時も優しくあろうとするのは簡単ではないことです。
でも、あの人も誰かの大切な人なんだと想像することで生まれる優しさが、
誰にでもほんの少しでもあれば、世の中はもっと生きやすくなるのかもしれません。

がしかし、その優しさが実は…なことにもなった。
吹き荒れていた風が少しづつ穏やかになりかけてた頃だったのにね。
なんとなくそうじゃないかなぁと予想はしてたけど、
そこで郁ちゃんの心をさらに侵食するとは容赦ない脚本だこと(褒めてます)。

郁ちゃんがある所を狂ったように破壊していった気持ちはなんとなくわかる気がしてしまった。
刑事やヤクザの言う、生まれつきとか、根っからとか、その言葉に引っかかっていて、
きっと郁ちゃんの心にもぶすぶすとずっと刺さってたんじゃないかな。
きっかけは別のことだけど、そんな小さなことも罪悪感をさらに加速させたとは思う。

壊すことで自分はそうなんだと肯定してしまいたかったのか、
壊すことで自分はそうではないと否定したかったのか。
どっちだったのかはわからないけど…。

それでもやはり人を救うのは、誰かの大切な人と想って生まれる優しさなんだろう。
救われるにはその優しさで自分も誰かの大切な人ということに気づき、
誰かの大切な人が、次第に自分の大切な人にもなっていけるかなんだろう。

2人の前で子供のように咽び泣く郁ちゃんにはホッとしたよ。
よかったあんなに泣けて。泣くことができて。
あんなに泣く姿を見せられる人が周りにいてくれて。
3人が一緒に生きてこうと思ってくれて…。

事件が起きてからもうなんか泣きっぱなしだった。
郁ちゃんがクズにクズを重ねるたびにあぁ〜と苦しさが増して、
涙が流れては拭き、涙が流れては拭き、その繰り返し。
こんなに周りを気にせず泣いたのは、マディソン郡の橋以来だろうか(←おいその映画かい!)
この映画で自分があったかい涙を流せたことにも少しだけホッとした。


あまりに絶望することが起きてしまったときにこれからどうしたいかと聞かれても、
わからないという美波の言葉以外には何もないんだろうと思った。
周りから見れば微笑ましく美しい光であっても、
側に行かず遠目から新しい命を見て立ち去るあんな郁ちゃんの姿を見てしまったら
自分を蔑む光としかならないこともあるのかもしれないと感じた。

私はわからなくなった人や光を見つけられない人を見守る優しい人でありたいです。
運よくって言ったらいけないかもしれないけど、
苦しみもがきながらも生き続けていく先で、誰かに出会い、もしくは何かと出会い、
それが一瞬でもいいから希望を持つ光となったらと願います。

希望が誰かとの約束という名の生きる楽しみになったらより幸せですね。
大切な人を亡くしても約束は生き続けてるかもしれないし、
また新たな約束が生まれるかもしれません。



さて、香取慎吾ですね。
そこに触れないわけにはいきません。

よかったですよ。
いやぁ〜めっちゃめちゃよかった。
慎吾くんが様々演じてきた役の中での心の持って行かれ度は、
郁ちゃんが恐らく過去1じゃないかなと思う。

最初に甘ったるい声を聞いたときは正直どうなのよ~だったのですが(←ごめんよ。笑)。
それが見て行くにつれてとても重要なことなんだなとわかり、
競輪仲間からの電話の時にその声を聴きながら
その甘ったるい声がその人の大切だったんだなと知って、
その人のそのバットはおいおいいったい何に使ったんだよ〜と想像して怖くなって、
私もその甘ったるい声が大好きなんだとどうしようもなく涙ボロボロ流れた。

確かに今までにない香取慎吾だと思ったよね。
でも、見たことのない香取慎吾ではないようにも思ったよね。
見せてこなかった香取慎吾と表現してた方いたけど確かにそうだと思ったよね。
でも、そうだけどそうではないような感じにも思ったよね。

郁ちゃんのなかに香取慎吾を見て、
香取慎吾のなかに郁ちゃんが見えたよね。

それはどうしてだろうとずっとあれこれ考えて、
もちろんファンとしてずっと見てきたからと言うのも大きいだろうけど、
個展(絵)の存在がけっこう大きかったような気がする。
慎吾くんの絵は慎吾くんの心の中そのものでもあって、
あそこまでさらけ出したものを見せてくれたから。

慎吾くんは以前から闇が深い人で、
得体の知れない謎なところも多くある人で、
それでも人前ではいつも太陽のような笑顔でいる人で、
その分だけ闇の深さがとてつもないだろうと感じてしまう人で。

見せてこなかった香取慎吾だから実際には見えてないのだけど、
香取慎吾の絵から感じてたものを見てきたかのように想像していくことで
見えてないものを見てきたように感じたのかもしれない。

だから、郁ちゃんを演じる香取慎吾も、
私にとってはずっと応援してきた香取慎吾に変わりなく、
もう今までのようなキラキラなアイドルでなくなったわけでもなく、
アイドルだったからこんな役はやれなかったというわけでもないのだと思った。

郁ちゃんは光と影を纏うアイドル香取慎吾だから演じられたのではないかな。

ただ、あぁいまこのときのこの道でこの点なんだなぁ…と。
見終わって香取慎吾について考えた時に、
そのことに関してはとても嬉しく感動を覚えた。

慎吾くんが様々出演してきた作品の中で特に好きな役がいくつかあって、
思い返す時にそれを大まかな点として結んでいって
今度はこうきたかぁと考えることがよくあるんだけど。
もちろん慎吾くんだけじゃなく他のメンバーもみんなそうだけど。

その好きな役の1つが人類資金の役で、
あの当時は好きでありながらもいろいろ思ってたことがあった。
その役にではなく香取慎吾にもどかしく思うところが多くあったっけねぇ(笑)。
それを思い出すといまのこの道でこの点となったことはとても嬉しい。

その点は自分で打ちたいと思っても簡単に打てるもんではないだろうから。
そりゃあ吾郎ちゃんも興奮して滅多にしない電話をしてくるよ。
私が過去1だと思うぐらいなんだからすごいことなんだよ(←なんだその上から目線。笑)
エンタメ界の人がこれを観たら、きっと羨ましく悔しく思うんじゃないかな。

あーなんだよ憎ったらしいよ末っ子。
いやいや末恐ろしいよ天才。
どこまで行くんだよモンスター。

どれも褒め言葉です(笑)。

慎吾くんは本当に周りに愛されてるんですよね。
演じることがあまり好きではないと言ってしまってるのに、
プロデューサーの椎井さんがいて、加藤さんが書いた脚本が届き、
郁ちゃんを周りから形作る役を演じる多くの役者さんが集まってくれて、
白石和彌という監督さんが多くのスタッフさんらと共に素晴らしい作品に仕上げた。
それ以外にも尽力した方が数多くいたことだろう。

誰かの多くの大切な人であるということを自負しながら、
これからも自分を大切にエンタメ界でいい仕事してほしいと願います。



なんだろう熱く語りすぎたな。あー恥ずかしい(爆笑)。




あっ、そうそう日曜の初日舞台挨拶3日目で観てきたの。
金土は仕事があったので日曜の夕方かレイトで行くつもりでいたら
ちょうど舞台挨拶があって行ける劇場だったから
これはもしや私に行けと言ってるのかな?
と勝手に解釈したらチケ取れてしまった神様ありがとう。

写真は撮らなかった。
ポージングとる姿を見てたかったので。
大丈夫さ心に焼き付けてあるから撮らなくても…。

遠目でライトも暗めなんで少々見えにくいのは残念だった。
流山おおたかの森さん登壇する際はもう少しでいいから明るくしてくれないかな。
慎吾くんが汗だくになってしまわないように気をつかったのかな(笑)。
それでも明らかに異次元にかっこいいことはよくわかった。


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(追記)
ライビュやることが決定したと舞台挨拶の最中に報告があって
みんなに伝えて!って言われたのにすっかり忘れた。
舞台挨拶のチケはもう終了になっちゃったけど、
生中継のある劇場は全国たくさんあるので近い方などぜひ。

詳しくはこちら→ ライビュ
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まく子 [映画]

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べつにぼやかして撮ろうとしたわけではない。
なのに思いっきりぼやけてしまった。
いつも言ってるではないかヘタクソだと…。



飛ばずに落ちるから面白いと確か言ってたけど。
芽が出て葉になり青々と茂って枯れ果てて地に落ちるから、
面白いと笑ってそれをすることができる。
変化がなければそれはあり得ないことなんだろう。

変わることを恐れないでいたいですね。
再生するために。

人は皆それぞれに違うけど、皆それぞれに同じでもある。
私が地球人なら、あなたは地球人。
私が宇宙人なら、あなたも宇宙人。
だからあんな奇跡も起こり得ることなんだろう。

信じることを恐れないでいたいですね。
生きるために。

原作も読んでないのでスピルバーグって?
と思ったけどすぐにあぁそういうことだからかと。
それがまく子のタイトルに繋がってあぁこのシーンになるほどなぁと。
鶴岡監督の描く世界観にはほっこり&うるっとした。

私の知る限りの西先生とはちょっと違う雰囲気な気もしたので、
原作を読んでそれを確かめてみたいとも思った。

剛くんよかったですよ。
男と旦那と父親、それぞれが感じられて。
父親になったらあんな感じを出すのかなーとも思ったけど、
クルちゃんパパを思い出すといやいや違うなと(笑)。
握る手と背中がとっても素敵ですよ。

主人公の思春期の葛藤がなんだか懐かしくて、
友人の言動にあんな同級生いたなって思い出して。
でも、いまだに幼稚なことを言ってる知人もいるし、
何より自分がこじらせまくってたりもする(笑)。
見てくれは大人でも、心は子供なのかもしれない。

そんなことをあれこれ感じた映画でした。

誰かさんは原作は読んだかな?
是非とも映画を観てほしいと思った。

変わることを恐れないでほしいです。
信じることを恐れないでほしいです。

いつかあんな奇跡を体感できたらいいですね。
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検察側の罪人 [映画]

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映画の始まり、タイトルバックというか、物語の冒頭ではなくて、
写真?画像?デジタルな未来感があるのにモノクローム(←だったよね?)に昭和の匂い。
音楽も今っぽさはなく、高層階からの景色にネオンサインと飲み屋街を感じた。

全体を通してどこか昔の作品を見てるようだった。
それをいま輝く俳優たちが演じてるという違和感により、
現実世界の問題へと色濃くリンクさせてきてるように思えた。
原作にはないらしいインパール作戦という戦争の要素を盛り込んだ監督の世界観を
私はそんな風に感じ取ったのかもしれない。

今回は木村くんや出演者のインタビュー記事などはほとんど読まず、
原作は読むべきかと考えたけど結局読まずに観ることにした。

観終わった後で真っ赤なパンフに目を通しながら、
もし脚本を近づけなかったら?
彼はどう演じたか(生きたか)観たかったなと思った。

いちばん印象に残ったのは、取調室でのニノの演技。
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クソ野郎と美しき世界 [映画]

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スタンプはどちらにも。


初日に舞台挨拶中継回とレイト回を観て、今日は朝一の回を観て、明日もどこかで観る予定。
感想は初日の夜に書くつもりでいたけどうまくまとめきれず。
たくさん書きたいけれど書かないでおきたい感情もあったりして。
誰か自分の頭と心を勝手にうまくまとめて言葉にしてくれる機械を発明しておくれ(笑)。

うん、面白かったです。うんうん、ひじょーに面白かった。
4つのエピソード、4人の個性のある監督、華のある3人の主役、主役を食う芸達者な脇役、
才能あるブレーン、短い期間で相当に頑張ったであろうスタッフなどなど。
1つのパッケージなんだけど、開けてみるといくつも見どころがあって、
どこに重点を置くかによって、いろんな味を楽しむことができるじゃないのと思った。

オススメはここ!この部分が面白い!って言いたくなる作品というよりかは、
共通の何かがある人と確認しながら語りたくなるような作品という感じなのかな。
エンドロール(の映像&歌や名)だけでも、ひと盛り上がりで話せそうな感じすらあるでしょ。
作る側ではない観るこちら側でもおぉ!な瞬間があったぐらいだから、
やべー参加したかったなと思う業界人とか、けっこういそうな気がする。

万人受けする作品ではないよね。そういう類の映画ではないよね。
でも、3つのエピソードがあって4つ目のエピソードで種明かしとなっていくので、
点と点を辿り自分なりに解釈し考えることが好きあれば楽しめるんじゃないのかな。
2回目にそうか!となったところもあり、3回目で感じ方が変わる部分もあった。
小ネタ含め回を重ねて新たな気づきができる面白さはあると思う。だからリピしてほしい。

ヲタの視点だと、いろいろ思うところがあったよね。
ここがあそこがと書くとこれから観る方がその視点で見たり探してしまうだろうから、
書きませんけどヲタだからこそわかることっていうのがあって。
頭の中で連想ゲームみたいにヲタなりの解釈は確実に広がっていくはず。
ただ、ヲタといっても千差万別だからその解釈もきっと様々だろう。
それでも、慎吾くんの「せ」はみんな同じだっただろう。

強烈に印象に残ったのは、尾乃崎紀世彦(尾崎紀世彦ではない)のところ。
尾乃崎紀世彦の絶望と女性マネの叫び、尾乃崎紀世彦の再生と女性マネの喜び。
そのやりとりが、めちゃくちゃ笑えてしかたがなかった。
なのに、涙がぽろぽろ流れてしかたがなかった。

そのまま食べたらそのままなんですね。色はあぁその色なのかと。
ムキムキと女性がこねねじ合わせクッキングしたものを食べたから、
クソ野郎が集う美しき世界で新しい詩を華やかに歌い軽やかに踊れた。
エンドロールで尾崎紀世彦の曲のピアノバージョンを聴いてたら、少し切なくなった。

でも、また逢う日まで、逢える時まで。別れの…。
トウキョウハスミニククナッテルらしいけれども。
私はこれからも、目を凝らして見出していくのだろう。

そして、NOMORE映画泥棒のクネクネを見るたびに必ず太田さんを思い出すのだろう(笑)。
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無限の住人 [映画]

無限の住人のジャパンプレミア行ってきました。

なんと2枚も当てました。びっくり。
若い子にしか当たらないかとちょっと思ってた(笑)。

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どちらもテレビ誌ではない雑誌です。
地道にコツコツとはがき職人を続けてた成果ですかね。
それとも今年は大吉だからくじ運がいいのかな。

でも、仕事があったので早くは並べずで3階席。
いえいえ入れただけで十分です。


まずは映画上映の前に舞台挨拶。
幕が上がって階段の上に監督&キャストが登場。
木村くんが目に入る前からもう涙が込み上げてしまってこらえるのに必死に。
だって、泣くと見えなくなるから。晴れ舞台をちゃんと見たいから。

顔を見てあぁ木村くんが本当にいるんだ生きてるんだなと実感して、
同じ場にいま一緒にいると思ったら嬉しくて震えた。

最初は気を引き締めてるのか緊張してるのか堅めな表情もあったけれど、
市原くんのハイエナ動画話や満島くんの待ち受け画面話のとき会場に笑いが起きると、
ニヤッとしたりを話に入ったりして少しずつほぐれていってる感じがしたかな。
3階席まではあまり目を向けてはくれなかった。そこまでの余裕はなかったのかも。

一度退出してマスコミ向けの写真撮影。最初は木村くん抜きで。
ネットに写真を上げられないからですよね?それ用ですよね?
主役がいないってなんかおかしいことです。カンヌでも同じようにするのかな。
いい加減そろそろそれやめませんか?誰かさんたち切にお願いします。
木村くんも戻ってきたとき、走ってだったのはらしかった。

舞台挨拶が終わると帰る方がちらほら。作品はどこかですでに受け取ってるのかな。
電車の時間などあるのかもしれないけど、それはやっぱり失礼だと思う。
(帰るのではなくトイレに行った方はたくさんいた。私の前の席の方は戻ってこなかった…)

上映が終了すると、観客から惜しみない拍手。思わずうるっ。
すると、木村くんが三池監督&花ちゃんと一緒にサプライズで再び登場。
東京だから時間の制限もないしなんとなく最後にまた出てくるような気はしてたけど。
木村拓哉は受け取ってくれてる人の反応を見ずに帰りたいと思うような人ではないからね。

これには嬉しくてたまらなかった。涙はもうこらえきれるわけないじゃないドバーッ。
でも、この場をしっかり目に焼き付けないともったいないから必死で拭ってまたこらえ直した。
木村くんは最初のときより少し砕けた感じになりたくさん話もしてくれて、
ちらちら2階3階まで目を向けられるようにもなってた。
一緒に見て反応を受け取れたことを嬉しそうにしてるのがよく伝わってきた。
笑顔がとてもステキでね。やっぱり木村くんの笑顔は最高です。

帰ろうと短パンに履き替えてたのに木村くんから出ようってことで、
そのまま登場することになってしまった三池監督には笑った。
すぐ気が付いたんですよね。監督のスニーカーがかわいくて足元をよく見てたから。
スニーカーに赤い星がありました。深い意味はとくにないとは思います(笑)。


※ズバリな内容のネタバレはしないようにしたつもりですが、これから楽しまれる方はご注意ください

映画はおもしろかったです。
2時間半ぐらい?長さを感じずあっという間。

万次は木村拓哉であり木村拓哉は万次でした。
人を愛して情に厚くて、ぶっきらぼうに見えても実は優しい。意外と弱いはどうかな(笑)。
相当な痛みを感じるにもかかわらず捨てることを選ばず護り生きようとした万次は木村拓哉で、
どこにも向けようがなかったエネルギーをぶった斬ることによって発散し存在証明をしていく木村拓哉は万次。
好きでそうなったわけではない…それでも…だから…重なっていく(私の勝手ですけどね)。

そう思って見てると心に響くセリフがいくつかあったし、
花ちゃん演じる凛の置き手紙には自然と涙がこぼれてしまった。

木村拓哉は木村拓哉って決まり切ったことしか言えない奴らがまたいつものように、
うじゃうじゃ出てきたとしてもそれでいんじゃね?とすらなんか思えた。
そんな言葉があったとしても万次を生きた木村拓哉が色褪せることなんてまるでないだろう。
スクリーンで放たれる万次と木村拓哉のこの上ないほどの美しさと魅力を存分に味わって、
いろんな意味で悶えやがれコノヤロー(先に言っとく)。

でも、だからといって木村拓哉のプロモーション映画では全くないですよ。
三池組による木村拓哉が主役のほんとにズバリのぶった斬りエンタテイメント。
木村拓哉のファンは文句なく楽しめるだろうし、そうじゃない人も全然楽しめると思う。

グロさは思ってたよりなかったんじゃないかな。
三池監督が木村拓哉のエネルギーに引っ張られたか?と感じた。
私はグロさどんとこーいなタイプなのでそこはあまり参考にしないでほしいけども、
里見八犬伝が問題ないならまぁいけるんじゃないかなーとは思う。
一緒に観た方はぐさぐさぐちゃぐちゃびちゃびちゃにやや疲れたとのこと…。

笑いはところどころあり。狙ってるのかはわからない。
そんなところで飯を食い始める?な田中泯さんと、
自分の一部をめんどくさがりながら引き寄せる万次にツボった。

いろんな相手が次々と出てきて万次が殺し合いをしていくなかで、
いちばんこれはいいねぇと思ったのは海老蔵さんとですかね。
2人の間にはにもうなんだかえらくエロチシズムが漂っててドキドキしまくった。
こんな言い方がいいのかわからないけどまるでセックスしてるみたいなー。
2人にしかわからない痛みと快感を味わってる姿を見てしまったような衝撃が走った。

そして、凛を護るために万次が大勢&天津と繰り広げるぶった斬りの大一番は本当に凄かった。
なにがってもう万次の眼。木村拓哉の眼。
始まる前、天津に対して、ラスト。眼が強烈に心に焼きついてくる。
目は口ほどに物を言うって言うけど木村拓哉ほど体現できる人はいないでしょうね。

正直あまり興味がなかったんですけど、福士くんがなかなかよかった。
汗ひとつかかない冷ややかさがあり舞い踊るかのようにぶった斬っていく天津影久。
汚く血まみれになるしかない万次とはまた違う美しさを楽しめた。
爽やかな役ばかりではなく癖のある役をもっとやってほしいしもっと見てみたくなった。

女性陣はみんな美しい。沙村さん原作と考えればやや物足りなさはあるのかもね(凜除く)。
栗山ちゃんがもっと見たかったな。金髪が似合っててとても素敵だったから。
それぞれもう少し焦点を当てて描ければよかったのにーと思ったけど、
そうすると時間内にはきっと収まりきらないでしょうね。

こうやって書いてくとぶった斬りしかないように思われるかもしれないけどそんなことはない。
何が善で悪なのか立場によって違ってしまうこともあるとだんだん見えてきて、
自分がその立場になったらどうなんだろうなと考えてしまうこともあった。
凛の叫ぶ姿を通して自分の中でいつも振り子のように揺れてたあることも思い出したし、
スピード感あるぶった斬りがあるからこそふとした瞬間にその問題がじわじわくる。

生きるってけっこうめんどくせぇことなんだなぁと思いながらも、
それでもまだ一緒にいられるならめんどくせぇも全然悪くないことだよねぇ。
見終わった後、万次と凜の物語を通してそんなことを思った。

まだまだ頑張って生きてかないといけませんね。
痛くても辛くても苦しくても。それをも超える何かがそこにあるなら…。

私は無限の住人をそんな感じに全身で受け取った。
ムダにダラダラと書いてしまったけど多少なりとも伝わってたら幸いです。
みなさんも劇場へ足を運んで感じてほしいです。
公開は4月29日(土・祝)。ぜひ。


(追記)
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ハガキと交換のチケット、チラシなどと一緒にもらったシール。
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少女 [映画]

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パンフは、表が翼ちゃんで裏が美月ちゃん。

初日の1回目で観てきた。
確かに万人受けする内容ではないのかな。
私は好き。おもしろかった。



少女が残酷なのはそれを大人が汚すからなのか。
大人が少女という特有の美しさに嫉妬と羨望を抱くからなのか。
でも、それらを傷つけるのはより残酷で無垢な子供だったり。
そんな子供を受け入れるのは大人の愛と優しさでもある。

人は罪をおかす生き物でちょっとした歯車のズレで人生は狂っていく。
いとも簡単に闇という渦に引きずり込まれ、
いとも簡単に様々な人々が因果応報を繰返していく。

でも、人と人との出会いで見えてくる光もある。
どんな小さな点と点でもどこかで繋がっていき、闇から解放され笑顔を取り戻すこともある。
理不尽でも受け入れ生きていくからこそ新たな世界も広がっていく。

SMAPを重ねて感じてしまうこともあった。
それは自分がSMAPファンだからかもしれないし、吾郎ちゃんが好きだからかもしれないけど。
吾郎ちゃんか演じた高雄さんのある台詞が心に突き刺さった。
誰かさんが笑いの中に交えて言いそうだなと、
それを引きずったまま観てたらその後の展開で涙。

繋いだ手はやっぱり離したくないと思った。
ときに悩み迷い間違うことがあったとしても。
その手から出る熱い想いは諦めなければきっと伝わる。
暗く沈んだ夜が終わり、一緒に大笑いできるときがきますように…。

でも、見終わって夜からの解放なんてないのかもしれないと怖くなったな。
温かい風は感じるけれど、どこかヒヤッとを残す終わり方。
人間の一生は常にヨルの綱わたり。
戦いながらずっと生きてくのだろうみな人間は。

どこか神秘的で危うい時を生きる少女を主人公に描くからこそ、
闇の過酷さと生きる力強さがよりセンセーショナルに伝わってきた。
2組の少女たちの対比はどちらにも転ぶ可能性がある現実を突きつけてくる。
沈んでいく靴がとても印象的だった。
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ギャラクシー街道 [映画]

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おもしろかった。笑った笑った。でも、感動もあった。感動というか、観終わった後にほっこりした気持ちになった。
慎吾くんが「感動なし笑いだけ」と言ってたけど、そんなこともない。まぁそう思わせといて実際に見たら…がねらいだったみたいだけどそれホントかよ(笑)。
あと、ズバリじゃないけどエロティック。鼻が高いのはあの意味もあるのかな?(笑)。頭の皮膚をなでなでしての慎吾くんの恍惚な表情はナイスだった。
指と指でするのね…。簡単だから私も慎吾くんと合わせたいなぁと思った。思ってたら舞台挨拶でやってくれた。中継でもうれしかった(笑)。さすがファンの想いをよくわかってる人。

慎吾くん演じるノアは、見た目は渋くてかっこよくて(私はあの感じ好き)落ち着いてる感じにしてるけど、中身はうだうだしててけっこう女々しくてやや泣き虫な男。等身大の自分を上手く重ね合わせて演じてたと思う。
周りはあんな奇想天外なキャラだらけだし、お相手のはるかちゃんは無邪気な役だから、抑えてるのはきっとたいへんだっただろうね。でも、顔芸のときはさすがだった。別れる理由になるほどの衝撃がすしさまじく伝わってきて笑った。

始まってしばらくはやや単調だった気もしたかな。セットだけやけに壮大なコント風な感じもあってこれいつまで続く?とか正直思ったところも。
でも、ギャラクシー街道にひっそりあるハンバーガーショップに訪れた人々によって起こされるいくつかの出来事がしだいにつながり出すと、そうきたか!が次々と起きて笑いどころが盛りだくさん。
なんだかやけに気の毒なことばかり続く小栗くん演じるハトヤ隊員(キャプテンソックス)と、遠藤さんが産んだ成長の早すぎる子供にはツボった。大勢でのヤジも楽しい。まんまの抜け殻にはヒィ〜!
段田安則さん好きなんで出てくると笑いに関係なくテンション上がった。
そして、ラストに向かっては慎吾くん演じるノアが男気あるところを見せて、はるかちゃん演じるノエと共に夫婦仲よく笑顔に。西川くんの素晴らしい歌声という相乗効果も手伝って、ハンバーガーを食べるノエが(途中に出てきたときよりもさらに)かわいかった!それを眺めるノアがステキだった!愛する人がいて気持ちが通じるっていいね!とほっこりだった。

しのぶさん演じるハンバーガーショップのパートさんはけっこう重要なポイントじゃないかな。転がってきたものを外にポイしたり(それがいいか悪いかはひとまず置いときましょう。そうしないとこの映画は楽しめない)、宇宙でダメならどこへ行っても~な発言したり。
うだうだしてたノアが自信をもつきっかけにもなっただろうし、発言を拝借して背中を押したノエの想いもノアの心に響いてた。
相当に生きてきたっぽい宇宙人なだけあってやる気ない感じにはしてたけど、実は周りがよく見えてるんだろう。かなりナイスなアシストぶり。

確かに逃げたってまた同じことの繰り返しなのよね。それは地球だろうが宇宙だろうが変わらない。でも、あれだけ個性ある宇宙人がたくさんいるなかで、叶えた夢をずっと続けられたら相当の成功になると思う。ノアノエ夫婦にはがんばってもらいたいね。

いましんどい日々を送ってたり嫌なことがあったりしても、こうやって奇跡が重なってその結果なんか光明がさしてくることだってないとは限らないよなぁと見ながら思ったりもした。
うだうだ言ってないでそこでやり遂げてみたらどうよ。そんな背中を押してくれる映画にも意外となってるんじゃないかな。
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巨人 [映画]

朝一で進撃ってきた。HERO行け!って木村ファン総つっこみだろう(笑)。
予告に剛くんいたよ。一瞬だけど。銀縁のメガネで横顔。声はしっかり聞こえた。
ファンや予告に誰かが映ると知ってないと気づくのは難しいかもしれないね。残像で???となるぐらいかも。
原作を読んだことがあれば何役かはもしや?と想像できると思う。でも、けっこう重要な人物なのに前編では全く触れられてないためなんともいえない(エレンが質問されて答えるシーンはあったが)。違う可能性もある。


SMAPファンのなかに進撃の巨人に興味のある方がいるとはあまり思えないが、観たので一応感想。ネタバレあり。

実写化にはありがちなことだけど別物だと考えて見たほうがいい。設定が違う(ミカサの人物像はファンならやや心構えが必要)ので楽しみたいという気持ちが少しでもあるのならあまりこだわるのはやめたほうがいい。別物と思えばそれなりには楽しめると思う。
それでも、意味ありげなミカサとシキシマ(新キャラ)を見てエレンが喚き叫び嫉妬で戦士として目覚めていくという男女のことで主人公を描こうとする浅はかさは正直どうよだった。原作のままのほうがエレンの熱量や憎しみが伝わってよかっただろうにと思うと残念かな。
ただ、漫画じゃなく実写なので戦場でエロが描かれることに関してはべつに正しいと思う。古代さんだってそうだったし(苦笑)。

アルミンとハンジはよかったね。アルミンかわいかった。ハンジはかなり似せてたけど逆にそのせいで浮いてるように見えちゃってさとみちゃんちょっと気の毒な気がした。長谷川さん演じたシキシマもやや浮いてた(←戦場で林檎食ってたらそりゃあ浮くよ)からうまく分散できてた気もする。

特撮映画だと思えばけっこうおもしろい作品になってるかな。実写でやったらと想像したらきっとあんなもんで十分なぐらいだろう。巨人がゴジラかウルトラマンかって感じよね。最初の巨人と巨人化エレンの出現するところはうおぉ〜出てきた〜!!と感動(←表現が正しくないかもしれないが)があった。
音楽で迫力をあおってく感じ(ゴジラでいえばテレレンテレレンのあの感じ)はわかるんだけどちょっとうるさかった。印象に残るほどの曲もなかった。

エグさグロさは非現実と思えば自分は全然平気だしまぁ好きなんで(笑)べつにフツーに見られた。巨人は気持ち悪いのもいるけどこんな人いるよなぁと思ったらちょっと笑っちゃうしね。でも、苦手な人は絶対にムリなレベルかもしれない。予告目当てならやめといたほうがいいよ。

個人的には剛くん関係なく後編も見たいと思った。楽しみです。
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HERO劇場版2015(追記あり) [映画]

おもしろかったです。ほんとひじょーにおもしろかった。
危険な目にあっても諦めずにとにかくできることを探して少しずつでも前に進もうとする久利生さん、その変わらない姿勢や想いや信念に共鳴し共有して助けになろうと奮闘する事務官の麻木をはじめとする城西支部メンバー&次席(←牛丸次席を入れ忘れましたすみません)、そして、そこに加わる検事となって登場の雨宮。
映画らしい大きな壁はありながらも、そんな検事&事務官たちの地道な仕事っぷりとコメディ感が満載のチームワークっぷりがきっちり描かれてたところとてもよかったです。
それほんといちばん大事なことよね。だってそれがHEROだもの。その点では、映画版は前作より今作が好きだな。

久利生さん&雨宮コンビはやっぱり最高だったね。やりとりを見ながらコレなんだよコレって格別に思ったし幸せな気持ちになった。
それなのに別々で存在できる場所がいまはあるという事実。お互いに検事なわけだから昔とは違うとわかっててもやっぱりせつなかった。雨宮が麻木に伝えた言葉からは、せつなさと同時に前に進んだんだなといううれしさも入り交じってなんか複雑だった。

今作での2人の決着のつけ方は、賛否両論あるんだろうね。
見る前は思い描いてたストーリー(ハッピーエンド)がもちろんあった。でも、見たあとはどれが正解なのか正直よくわからなくなったかな。
ラブストーリーではないからあの距離感でいいんだと思ったり、やっぱりもっとベタにくっつく展開でもいいのに思ったり、前作ラストの描き方が逆に変なのかもねと思ったり。
ただ、連ドラのシーズン2が始まってからずっとモヤモヤしてた気持ちはふっとんだ気がする。あれだけ女っ気のない人が雨宮にはチューしたのよねって思えるようにはなった。
それは、久利生さんは久利生さんだった…雨宮がそう言ってくれたからだと思う。だったら久利生さんの雨宮への想いだってきっとブレてないはずさ。

(追記)
ネタバレすぎるからと思ったけど、もし続編がつくられたときにどう感じてたか読み直したくなる気がしたので書いておくことにします。

久利生さんの背中はそう簡単には見えてこないだろうに、それでもあえてした雨宮の決断は、堅くて真面目ちゃんな雨宮らしい。仕事と恋愛をバランスよくどっちもはできないんだろう。
同世代の働く女の立場から見たら潔くてかっこいくもあるし、わかるよと思うところもある。私にはそういう男性はいないけど、木村拓哉という人が近い存在ともいえるかな。向き合うことがもしあったとしたら、同じ目線に立てる自分でありたいよね。まぁ到底難しいことだけど。
もし続編がつくられるとしたら…
どれだけ先になるかわからないけど、がんばってきたであろう雨宮を久利生さんが受けとめて幸せにしてあげてほしいね。久利生さんには、背後に少しでも雨宮の気配を感じたときに自らあの並木道へ行って待ちかまえるぐらいしてもらいたい。それぐらいしてくれよ(笑)。
いつか2人に同じ一歩を踏み出すときがくると信じたい。



中継は2回とも見ました。木村くんかっこよかったしめちゃめちゃ楽しかった。
とくに2回目は笑ったな。マスコミが入ってないせいもあったんだろうけど、みんな1回目よりリラックスしてる感じもあったしね。マイペースなこひさん話は最高だった。
あと、木村くんが声マネをやって(やらされて)自分にダメ出ししてるところがかわいかった。黒いからわかりにくかったけど、なんとなく顔赤くなってた気がしたよ。


HERO THE TVはまだ全部見てない。でも、デートの部分だけは帰ってきて速攻で確認した。そして、速攻で死んだ(笑)。
木村くん&お松(おたか)さんが大好きだからね。あんなことされたらもうたまらんよ。
HEROやラブジェネより好きな作品はあっても、この2人より勝る2人は永遠に出てこないと思ってるの。それぐらい私にとって最強のコンビなの。
だから、またいつかの共演を楽しみにしてる。絶対にしてほしい。できればHEROじゃなくて新しい作品を見たいかな(もちろんHEROでもいいけど)。夫婦役を希望するよ。
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