少女 [映画]
パンフは、表が翼ちゃんで裏が美月ちゃん。
初日の1回目で観てきた。
確かに万人受けする内容ではないのかな。
私は好き。おもしろかった。
少女が残酷なのはそれを大人が汚すからなのか。
大人が少女という特有の美しさに嫉妬と羨望を抱くからなのか。
でも、それらを傷つけるのはより残酷で無垢な子供だったり。
そんな子供を受け入れるのは大人の愛と優しさでもある。
人は罪をおかす生き物でちょっとした歯車のズレで人生は狂っていく。
いとも簡単に闇という渦に引きずり込まれ、
いとも簡単に様々な人々が因果応報を繰返していく。
でも、人と人との出会いで見えてくる光もある。
どんな小さな点と点でもどこかで繋がっていき、闇から解放され笑顔を取り戻すこともある。
理不尽でも受け入れ生きていくからこそ新たな世界も広がっていく。
SMAPを重ねて感じてしまうこともあった。
それは自分がSMAPファンだからかもしれないし、吾郎ちゃんが好きだからかもしれないけど。
吾郎ちゃんか演じた高雄さんのある台詞が心に突き刺さった。
誰かさんが笑いの中に交えて言いそうだなと、
それを引きずったまま観てたらその後の展開で涙。
繋いだ手はやっぱり離したくないと思った。
ときに悩み迷い間違うことがあったとしても。
その手から出る熱い想いは諦めなければきっと伝わる。
暗く沈んだ夜が終わり、一緒に大笑いできるときがきますように…。
でも、見終わって夜からの解放なんてないのかもしれないと怖くなったな。
温かい風は感じるけれど、どこかヒヤッとを残す終わり方。
人間の一生は常にヨルの綱わたり。
戦いながらずっと生きてくのだろうみな人間は。
どこか神秘的で危うい時を生きる少女を主人公に描くからこそ、
闇の過酷さと生きる力強さがよりセンセーショナルに伝わってきた。
2組の少女たちの対比はどちらにも転ぶ可能性がある現実を突きつけてくる。
沈んでいく靴がとても印象的だった。
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